ホワイトニングはホーム?オフィス?費用や通院頻度の違い
歯科お役立ちコラム
2016.11.11
芸能人は勿論のこと、女性のみならず男性もその効果を実感する方も増えてきています。
今回は、歯科でおこなうホワイトニングについて種類や通院回数、効果の違いなど詳しくまとめてみました。ホワイトニングをご検討中の方は、是非参考にして頂ければと思います。
ホワイトニングには大きく分けて2種類ある!
ホワイトニングには、マウスピースを使って自宅でおこなうホームホワイトニングと、歯科医院で専用の機械を使っておこなうオフィスホワイトニングがあります。
治療期間や持続性、費用にも違いがあり、仕事内容や生活リズムによっても適正が変わってきます。
しっかりと効果を出すために、事前に2つの違いを把握しておきましょう。
通院頻度・回数の違い
自宅でおこなうホームホワイトニングに比べ、オフィスホワイトニングの場合は歯科医院での処置となるため、通院頻度が多くなります。
1.ホームホワイトニングの通院回数は、約1~2回
まず、専用のマウスピースを作るため、歯の型取りをおこないます。当日にマウスピースを受け取れる歯科や、次回以降に受け取る歯科などさまざまです。
はじめにホワイトニングの使い方について、歯科医師または歯科衛生士から説明を受け、強い痛みや大きな違和感などの問題があればその都度来院して頂きます。
仕事や家事で忙しく、あまり通院できないという方に向いています。
2.オフィスホワイトニングの通院回数は、約1~4回
ホワイトニングの効果には個人差があり、患者様の理想のレベルによっても通院回数に違いがうまれます。
早めにホワイトニングの効果を得たい、自宅で毎日おこなうのが難しいという方に向いています。
即効性の違い
専用の機械を使っておこなうオフィスホワイトニングは、ホームホワイトニングよりも即効性があります。
1.ホームホワイトニングは、タイミングを合わせやすい
ホームホワイトニングは毎日おこなう必要があるので、使う薬液がオフィスホワイトニングで使用する物に比べて低濃度です。
変化を感じるまでに最低3日程度かかり、はっきりと効果を得るには約2週間は必要とされています。
理想の白さになったタイミングやトラブルがあったときにはすぐに止めることができ、歯の色が再び変わってきたときは、残った薬液を使ってホワイトニングを再開することも可能です。
2.オフィスホワイトニングは、1回の処置で効果が分かる
高濃度の薬液と専用の光を使って処置をおこなうオフィスホワイトニングは、1回の通院で理想の白さを手に入れる方も少なくありません。
しかし、知覚過敏がある場合、症状が悪化してしまう恐れもあるため、光の強さや照射時間には注意が必要です。数回に分けて処置を行ったほうが、歯への負担が少なく、ホワイトニングの持続期間も長くなります。
持続性の違い
即効性のあるオフィスホワイトニングですが、じっくりとおこなうホームホワイトニングに比べ、持続期間は短くなります。
1.ホームホワイトニングの持続期間は、約6ヶ月~1年
低濃度の薬液を使って長期間おこなうホームホワイトニングは、効果を得るまでに時間はかかりますが、その分持続期間が長くなります。
多少時間がかかっても、しっかりと歯を白くしたい方に向いています。
2.オフィスホワイトニングの持続期間は、約2~3ヶ月
即効性を得るかわりに、歯の表面にある皮膜(ペリクル)を除去してしまうオフィスホワイトニングは、再着色が起こりやすくなり、ホワイトニングの持続期間も短くなります。
定期的にホワイトニングをすることで、白さを保つことができます。
費用の違い
ホワイトニングは保険適用外であるため、歯科医院によって費用に差がうまれます。
1.ホームホワイトニングの費用相場は、約15,000円~50,000円
ホームホワイトニングは、片顎か全顎かで費用が変わり、費用には薬液が含まれている場合がほとんどです。
しかし、薬液を使い終わった後も、追加で使用したいときは、その都度薬液を購入することます。薬液の費用は、1本当たり約3.000円です。
2.オフィスホワイトニングの費用相場は、約35,000円~70,000円
オフィスホワイトニングも片顎か全顎かで費用が異なります。事前に歯科医院に確認しましょう。
即効性と持続性、どちらも手に入れたい方は「デュアルホワイトニング」がおすすめ
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの両方を同時におこなう方法を、デュアルホワイトニングといいます。白い歯を長持ちさせたいという方に向いています。
当院のオススメはホームホワイトニング。その理由はこちら!
ホワイトニングには2つの種類がありますが、当院ではホームホワイトニングをオススメしています。ここでは、ホームホワイトニングをお勧めする3つの理由について解説します。
1.効果が長く持続する
ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングの大きな違いは、ホワイトイニング効果の持続期間です。
オフィスホワイトニングは、処置を施してすぐに歯を白くする効果が現れてきますが、ホームホワイトニングと比べると長続きしません。
一方、ホームホワイトイニングは、オフィスホワイトニングほどの即効性はありませんが、白い歯を長続きさせることができます。
ですから、常に白い歯でいたい場合には、ホームホワイトニングが適切といえます。
2.何度も歯科医院へ行く手間がかからない
ホームホワイトニングは、最初に患者さん専用のマウスピースを作製し、その後はご自宅でホワイトニング処置を行っていただきますので、何度も歯科医院へ行く手間がかかりません。
自分のペースで歯を白くしていくことができるため、お忙しい方でも継続していくことが難しくありません。
一方、オフィスホワイトニングは即効性があるとはいえ、数回に分けてホワイトニング処置を施しますし、1回の診療に関してもそれなりの時間がかかりますので、お忙しい方には不向きであることが多いです。
3.ゆっくり効果が出るので自分でちょうどいい白さに調節できる
歯の白さは人それぞれで微妙に異なります。純白のような白さの人もいれば、もともと黄色みがかっている人もいます。それだけに、ホワイトニング処置では色の微調整が重要となってくるのです。
その点、ホームホワイトニングであれば、歯を白くする効果がゆっくり進んでいきますので、自分でちょうどいいと思えるところで調節することができます。
ホワイトニングができないケースは?
歯の黄ばみや黒ずみなど、口元の審美面で悩まれている方にとって、ホワイトニング治療はとても魅力的かと思います。歯面に薬剤を塗布することで、歯の着色が改善されるのであれば、すぐにでも受けたいと思う方も多いことでしょう。
けれどもホワイトニングというのは、全ての人が受けられる治療ではありません。ここでは、ホワイトニング治療を受けられないケースについて、4つの具体例を挙げます。
1.重度の虫歯や歯周病がある
ホワイトニングを受ける段階で、重度の虫歯や歯周病がある場合は治療を受けることが難しいです。
虫歯にかかっている歯は、とても脆くなっています。歯の表面に穴が開いていたり、亀裂が入っていたりすることもあり、外部の刺激に敏感になっているのです。
そこへ刺激性の強いホワイトニング剤を塗布すると、歯面の穴や亀裂から薬液が染み込んでいき、歯髄にまで到達することがあるのです。
ホワイトニング剤はいわば漂白剤に近い役割を持っていますので、それが歯の神経である歯髄に触れると、強い痛みが生じるだけでなく、最悪のケースでは歯髄が死んでしまうこともあり得るのです。ですから、重度の虫歯がある場合は、基本的にホワイトニングを行うことは難しいといえます。
歯周病に関しても、重症度が高い場合はホワイトニング処置を施すことができません。
重度の歯周病では、歯茎の腫れや出血、それに加えて歯槽骨という歯を支えている骨にまで炎症が広がっています。そうした状況下でホワイトニング剤を作用させることは危険であるといえます。
ただ、ホワイトニングに先立って歯周病の治療を行い、歯周組織が適切な状態にまで回復すればホワイトニング処置を施すことも可能となります。
2.妊娠中・授乳中である
妊娠中や授乳中は、ホワイトニング治療をお勧めすることはできません。なぜなら、ホワイトニング剤によって胎児や乳児に悪影響が及ぶ可能性を否定できないからです。
ホワイトニング剤は、過酸化水素や過酸化尿素といった刺激性の強い薬剤を使用します。こうした薬剤を誤って飲み込んでしまうと、それが胎盤を通じて胎児へ取り込まれたり、母乳という形で乳児が摂取したりすることも考えられます。
ですから基本的には、妊娠中や授乳中のホワイトニングは控えるようにしてください。
3.被せ物や入れ歯など、人工物になっている
ホワイトニングしたい歯に被せものが入っていたり、それ自体が入れ歯であったりする場合はホワイトニングすることができません。
ホワイトニングはエナメル質を漂白する処置ですので、被せ物や入れ歯などの人工歯には効果がないのです。
ですから、被せ物や入れ歯の着色が気になる場合は、人工歯そのものを磨いたり、新しいものに置き換えたりすることになります。そういった被せ物の色についての相談も、審美歯科であればもちろん可能です。
4.中学生以下である
患者様の年代が中学生以下の場合は、ホワイトニングを受けることができません。
中学生以下では、まだまだ歯の発育や生え変わりが進行していますので、その時点でホワイトニング処置を施してしまうと、悪影響が及ぶことがあるのです。ですので、ホワイトニング治療を受けるのであれば、永久歯が生えそろった後のほうが適切といえます。
まとめ
ホームホワイトニングとオフィスホワイトニング、どちらもメリット・デメリットが存在します。費用をはじめ、通院回数や持続期間など、生活習慣にあった方法を選び、無理のないホワイトニングをおこないましょう。
知覚過敏がある方の場合は、まれにホワイトニングで痛みを感じることがあるため、事前に歯科医師に相談することをおすすめ致します。