意外と怖い!歯並びの悪さを放っておくことで全身に起こる8つの悪影響

歯科お役立ちコラム

2016.08.31

歯の並び方というのは、人によって違うものであり、遺伝や幼い頃の癖、食事や呼吸の仕方など様々な要因が重なって作り上げられます。
中にはその歯並びを“個性”と捉える人もいますが、歯並びの悪さは、口の中をはじめ、身体に悪影響を及ぼすともいわれています。

今回は、歯並びが悪いことで起こる様々な悪影響についてまとめてみました。是非参考にして頂ければと思います。

歯並びが悪くなる原因とは?

歯並びが悪くなる原因って?

歯並びが悪くなる原因は、遺伝や癖、生活習慣などいくつも考えられます。幼い頃の癖や生活習慣が原因で起こるものは、歯の傾きや高さなど、歯そのものに問題があるケースがほとんどですが、遺伝の場合、歯ではなく顎骨が問題で上手く歯と歯が噛みあわないという場合もあります。

1.1 歯科矯正のみでは歯並びが治らないケースもある

歯並びを治す方法は、歯そのものに問題がある場合は、歯科矯正のみを行います。しかし顎骨が出ていたり、大きかったりなどといった、骨格的な問題がある場合、顎骨の位置や形を変える手術が事前に必要になるケースもあります。

歯並びの悪さが原因で起こる悪影響① 口腔環境

口内環境のイメージ
歯並びの悪さは、口腔環境を大きく左右します。
正しく歯が並んでいる人に比べて、どのような違いが現れるのかをみていきましょう。

2.1 虫歯の発生率が高くなる

歯同士が重なり合っていたり、前後左右に傾きがあったりする歯並びだと、歯磨きがしづらくなってしまいます。
歯ブラシの毛先が当たらない面・当たりづらい面がうまれるため、虫歯になりやすく、治療を行っても虫歯の再発が起こりやすいといわれています。

2.2 歯石や着色がつきやすくなる

前述の通り上手く磨けず、歯の表面に着いた汚れや色素が残りやすくなり、歯石や着色がつきやすくなります。
特に、歯石は歯周病にも深く関係し、長時間放置しておくと、歯茎の奥深くまで入り込みます。
深い部位にある歯石は、通常のクリーニングでは取る事ができず、麻酔をして歯茎を切開して取らなくてはならない場合もあります。

2.3 口臭が起こりやすくなる

虫歯や、汚れや歯石の沈着によって起こる、歯茎の炎症・出血は、口臭の原因となります。それらを改善することで、口臭は少なくなりますが、歯並びが悪いままであると再発する可能性は高くなります。
食事や日々のストレス等に心当たりがなければ、口腔環境が原因であると考えてよいでしょう。

2.4 口内炎ができやすくなる

口内炎は、口の中についた傷が原因で起こる事もあります。
歯並びが悪く、歯の傾きが強いと、咀嚼の際に頬っぺたや舌を巻き込みやすくなり、そのまま噛んで傷を作ってしまうという方は少なくありません。

軟膏やビタミン摂取により治すことは出来ますが、何度も同じ部位を傷つけてしまうと、癌の原因になるとも言われているため、注意が必要です。
(2週間以上口内炎が治らないという方は、一度口腔外科への受診をオススメ致します。)

2.5 顎関節症になりやすくなる

歯並びが悪いと、歯全体に均等な力がかからない場合もあります。
部分的に強い力がかかるということは、そこに負担が発生し、咀嚼の際に使用する筋肉に左右差ができたり、顎の動きなど全体のバランスも悪くなります。
それらは全て、顎を支える関節と関連していることから、歯並びが悪いことで起こる噛み合わせの不具合は、顎関節症になる原因といわれています。

歯並びの悪さが原因で起こる悪影響② 身体の健康

悪影響に悩む女性のイラスト
食事は、身体の健康を維持する上で欠かせないものです。しかし歯並びが原因で咀嚼に不具合があると、それだけ体内にも悪影響を及ぼします。

3.1 消化不良を引き起こしやすくなる

歯は、前歯と奥歯で機能性が異なります。
前歯は“噛み切る”、そして奥歯は“磨り潰す”という役目をもっています。
噛み合わせが悪いと、それらの機能が十分に発揮されず、食べ物がほぼ固形の状態のまま体内に送られてしまい、消化器官である胃や腸に強い負担がかかります。

3.2 栄養不足になりやすくなる

消化不良を引き起こしやすくなるということは、それだけ栄養素の吸収が阻害されやすいということもできます。
栄養不足は、身体の成長を妨げるのは勿論のこと、免疫力の低下による体調不良や便秘、不眠症やストレスの原因となるだけでなく、シミやシワの発生など美容にも大きく関係してきます。

3.3 口腔以外の筋肉、骨に負担がかかる

噛み合わせの不具合は、咀嚼に関与する筋肉や顎骨に強い悪影響を及ぼしますが、首や肩、そして腰や骨盤と、繋がりのある部位にも負担が発生します。頭痛や肩こり、腰痛など様々なトラブルを引き起こしやすくなり、慢性的な症状になってしまう方もいます。

歯並びの悪さを放っておいてはいけない

歯科医よる患者への説明イラスト
口腔内をはじめ、身体に及ぶ様々な悪影響は、今後の人生を大きく左右するかもしれません。歯磨きや食事など、個人で気をつけるだけでは防げないような問題は多々存在します。今回ご紹介した8つの悪影響に心当たりのある方は、是非一度、歯科矯正を行うことを考えてみてはいかがでしょうか。


メールでの診断予約・無料相談はこちら