親知らずを抜くのには理由があります!!!

スタッフブログ

2012.07.14

東京都大田区京急蒲田の歯医者さん、はらだ歯科クリニック

こんにちは、受付のIです♪
まず、『親知らず』とは、いちばん最後に生えてくる奥歯で、智歯(ちし)とも呼ばれます。標準的には18~20歳の頃に生え、本来よく噛んで食べるときに役立つはずの存在でした。

ところが、現代人のあごの骨格は、食事が軟らかくなるにしたがってスリム化する傾向にあり、発育が不十分であることがめずらしくありません。先に生えそろっている永久歯の歯列が並ぶだけでも、あごのスペースはいっぱいいっぱい。

親知らずのスペースがないため、すでに生えている永久歯にひっかかって埋まったままになったり、間違った方向に生えて、トラブルの原因になるケースがたいへん多いのです。そこで、すでに生えている永久歯を痛めてしまう場合は、あまり遅くならないうちに親知らずを抜くことになります。

親知らずを抜いても大丈夫なのはなぜかと言いますと、じつは私たちの親知らずは、軟らかくなった現在の食生活に合わせて、すでに役割を終えつつあると考えられています。隣の第二大臼歯にくらべて歯根が短く、噛む力も、噛み合わせに担っている役割も小さくなっているのです。先天的に生えない人も増えていますが、実際のところ、親知らずがないために不自由しているという人はまずいないでしょう。

そこで、すでに生えそろっている永久歯を、あとから生えてきた親知らずが痛めてしまう場合、親知らずを抜き、重要な役割を果たしている他の永久歯を大切に守ることになります。もちろん、正常に生えて、上下がきちんと噛み合っている親知らずならば、抜く必要はまったくありません。

親知らずがあるかどうかはお口のレントゲン写真を撮るとわかります。気になる方はぜひ定期検診へいらしてください。