禁煙のススメ

スタッフブログ

2016.08.27

こんにちは、スタッフS・Tです。

歯科で治療を受け始めたときあるいは予防を受け始めたとき「禁煙できるといいんですが・・・」

と言われたことはありませんか?

タバコは歯周病や虫歯を進行させてお口の健康をおおいに損なうばかりか、患者さんが時間とお金を使い、何度を通って受けておられる治療の効果をそいでしまうのです。

①歯周病が悪化・再発しやすい

タバコの煙に含まれる有害物質は、細菌からからだを守る免疫細胞や、炎症などで傷ついた組織を修復する細胞の働きの邪魔をします。

そのためタバコを吸う人は歯周病菌が悪さを止める力が弱く、歯周病になりやすいので、病気の進行が早く重症化しやすくなります。

そして治療後の治りも遅く、再発のリスクも高くなるのです。

②虫歯になりやすい

いっぽう虫歯菌も歯周病菌と同様に、タバコの有害物質によって鍛えられパワーアップすることが分かってきました。

強くなった虫歯菌はネバネバ度の高いプラーク(歯垢)を作って歯に引っ付き、その中に隠れます。

そして糖を旺盛に食べて酸を出します。この酸は、有害物質の刺激で丈夫になったプラークの外膜によって逃さず溜め込まれます。こうして濃度の高くなった酸が歯を溶かし、虫歯ができやすくなってしまうのです。

虫歯菌がタバコの煙で強くなると、歯周病で歯茎が下がり歯の根元の象牙質がむき出しになってしまったところはもちろん、噛み合わせ面の硬いエナメル質にも虫歯ができやすくなります。

③インプラントが成功しにくい

細菌からからだを守る免疫細胞や、炎症などで傷ついた組織を修復する細胞の邪魔をするタバコは、外科治療後の回復の妨げにもなります。手術後の傷がふさがるのが遅く、ばい菌に感染するリスクが増えてしまうのです。

また、インプラント治療の場合、埋入したインプラントと顎の骨ががっちりと結合し安定してはじめて治療が成功するのですが、タバコの影響で骨の反応が悪くなってしまうと、結合がうまくいかず治療がやり直しになってしまうことがあります。

治療や予防をしている「いま」が禁煙に踏み切るチャンスなんです!