今話題のインビザライン矯正!“見えないマウスピース”で歯並びを矯正するメリット・デメリット

歯科お役立ちコラム

2016.07.25

これまで歯科矯正では、装置をつけてワイヤーで固定する方法が一般的でした。しかし近年、見た目を気にせずに矯正治療を行える“インビザライン矯正”が注目されています。特に女性には人気が高く、男性であっても接客業の方には大変向いている矯正方法です。そこで今回は、今話題のインビザライン矯正のメリット、そしてデメリットについても細かくまとめてみました。是非参考にしてみて下さい。

インビザライン矯正とは?

ワイヤー要らずのインビザライン矯正
インビザライン矯正とは、透明なマウスピースを使用して歯並びを変える矯正方法で、世界中で340万人以上の治療実績があります。患者の歯型を調べ、コンピューターを使用して歯の移動を三次元的にシュミレーションし、マウスピースを作成します。

今までの矯正とは違い、見た目的に分かりにくいという点がインビザライン矯正の一番の利点である事は違いありません。しかし、決して見た目だけが良いというわけではなく、その他にも多くのメリットが存在します。インビザライン矯正の特徴についてみていきましょう。

1.1 装置をつけてワイヤーで固定する矯正より“痛みが少ない”

インビザライン矯正に使用するマウスピースは、1つの物をずっと使用するのではなく、目的の歯並びにするために数回マウスピースを変えて徐々に歯を動かしていく形となります。新しいマウスピースに換えた直後は、歯に圧がかかり痛みを感じる事もありますが、細かな動きを再現でき、その分無駄な動きが無いため、ワイヤー矯正に比べて感じる痛みも少ないといわれております。

1.2 装置を必要としないので“煩わしさが少ない”

ワイヤー矯正では必須である装置ですが、インビザライン矯正では必要ありません。粘膜を傷つけたり、食事の際に急に外れてしまったりといった心配が無いので、普段の生活を今までどおり過ごして頂けます。特にワイヤー矯正途中の食事は、装置の脱離を防ぐという理由から硬い物は避けなければならず、それがストレスに感じる方も少なくありません。そんな方にとって煩わしさが少ないことは大きなメリットと言えるでしょう。

1.3 取り外しが出来るので“衛生的”

ワイヤー矯正と違い、取り外しが可能なインビザライン矯正は、こまめにお手入れ出来るのでとても衛生的です。また、マウスピースを外して歯磨きが行える為、虫歯になりにくいといわれています。

1.4 体質で悩んでいた方も大丈夫“金属アレルギーであっても処置が可能”

インビザライン矯正は金属製の物を一切使用しないため、金属アレルギーのある方も安心してご利用頂けます。「歯並びを直したいけど今まで諦めていた」「急に金属アレルギーになった」という方は、是非一度インビザライン矯正をお考えになってみてはいかがでしょうか。

1.5 矯正と同時にホワイトニングができる

矯正と同時にホワイトニングができる

一般的なワイヤー矯正では、歯を白くするホワイトニングを同時に行うことは難しいです。なぜなら、口腔内に矯正装置が設置されているため、ホワイトニング処置を適切に施すことができないからです。
一方、インビザラインであれば、マウスピースが着脱可能ですので、同時にホワイトニングを行っていくことができます。つまり、インビザラインであれば、歯並びを改善するとともに、歯を白く美しくしていくことも可能なのです。

1.6 職場で矯正が禁止されていてもインビザラインなら可能なことも

通常のワイヤー矯正は、歯の表面に接着したブラケットに金属製のワイヤーを通すことで歯並びを改善していきます。そのため、口を開いたら一目で矯正治療を受けていることがわかることもあり、接客業では歯列矯正をすることを禁止している職場もあるくらいです。
ただ、インビザラインであれば、透明なマウスピースを装着するだけなので、一見すると何もつけていないように見えるため、接客に支障がでないケースも多々あります。ですから、矯正が禁止されている職場でも、インビザラインでの歯列矯正なら許可が下りることがあります。

1.7 コンピューターで歯の動きをシミュレーションできる

インビザラインでは特別なソフトを使い、コンピューター上で歯の動きをシミュレーションします。ですから治療計画を立てる段階で、もうすでに最終的な歯並びの状態を知ることができるのです。
また、治療にかかる期間や通院回数も事前に知ることが可能です。これは一般的なワイヤー矯正にない素晴らしい特徴といえます。
しかも、インビザラインは最初のシミュレーションの段階で、全てのマウスピースの設計が行われますので、面倒な歯型の採取も最初の一回だけで終わります。

1.8 ワイヤー矯正とくらべて通院回数が少なくて済む

インビザラインは最初のシミュレーションの際に、最終段階までのマウスピースを作製しますので、自ずと通院回数も決まってきます。
一方、ワイヤー矯正の場合は、その都度、歯の移動量や歯列の状態を見ながら、矯正装置の調整などを行っていきますので、インビザラインのようにあらかじめ通院する回数が判明することはありません。ですから、歯が思うように動いてくれないことがあれば、その分だけ通院回数も増えていきます。ワイヤー矯正の装置というのはとても複雑で、インビザラインのように予期した方向だけに歯が動かないことも多々あり、比較的通院回数は多くなるといえます。

事前に知っておきたい!インビザライン矯正のデメリット

歯のイラストばつ

大変魅力の多いインビザライン矯正ですが、残念ながらデメリットも存在します。普段の生活にどのような影響を与えるかを事前に知っておく事で、余裕をもって矯正治療を進められます。インビザライン矯正のデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。

2.1 マウスピースを使用しなければ効果が得られない

インビザライン矯正の“取り外しが可能”という利点は、実は欠点でもあります。1日20時間以上の装着、そして10日~2週間ごとに次のマウスピースに交換しなければなりません。
歯はマウスピースを装着している間のみ動く為、取り外している時間が長ければ長い程治療期間は長くなり、余分に費用がかかってしまうという可能性もあります。基本的に食事や歯磨きをするとき以外は常に装着しなければならないので、「うっかり忘れてしまう」「面倒」という方には、インビザライン矯正よりもワイヤー矯正の方が向いているのかもしれません。

2.2 食事や歯磨きの際には必ずマウスピースを外さなければならない

マウスピースを装着したままの食事や歯磨きは禁止とされています。理由は、マウスピースと歯の間の隙間に余分な物が入り込むことで、虫歯や歯肉炎などを発生させ歯の動きに支障をきたすからです。必ず食事の前にはマウスピースを外し、歯磨きのときは歯だけを磨くのではなく、取り外したマウスピースも丁寧に洗いましょう。

2.3 全ての歯並びに適応出来るわけではない

インビザライン矯正は、細かな動きや微調整を無駄なく行う事が出来る為、軽度の叢生(歯が凸凹している状態)や、矯正後の後戻り(歯が元の位置に戻ろうとする動き)がある方には、大変効果的といわれています。その為、歯並びに強い歪みがある場合、初めからインビザライン矯正で治すという選択は難しく、ワイヤー矯正である程度歯並びを整えた後にインビザライン矯正を行うというケースも少なくありません。

2.4 どこの歯科でもできるわけではない

インビザラインは特別な矯正治療法ですので、どこの歯科医院でも実施できるわけではありません。条件としては、インビザラインについてきちんと学んでいる歯科医師が診療を行っており、なおかつインビザラインを行う上で不可欠な設備が整っていることが挙げられます。ですから今現在、インビザラインを受けられる歯科医院は全国でも一部に限られているといえます。

インビザライン矯正の治療の流れ

インビザライン治療の流れを紹介します。
インビザラインは、次のような流れで治療が進められます。

3.1 カウンセリングと口腔内の検査

インビザライン矯正では、まずカウンセリングが行われます。カウンセリングでは、インビザライン矯正がどういった治療法なのかの説明に始まり、治療にかかる費用や時間などについても具体的に提示します。
もしもここで、インビザライン矯正に対する疑問や不安があれば、全て担当医に投げかけてください。ひとつひとつ丁寧に答えてくれるような歯科医師であれば、信用できるといえるでしょう。
カウンセリングの段階で一度口腔内をチェックし、インビザライン矯正が適切かどうかを判断してもらいます。同時に、今後の流れやスケジュールについてもある程度共有してもらいます。

3.2 コンピューターシミュレーションで治療計画を立てる

インビザライン矯正では、特別なスキャナとシミュレーションソフトを活用して、通常の口腔内写真やレントゲン写真だけでは得られない情報を収集し、分析も行います。もちろん、一般的な矯正治療で採るような歯型や写真撮影も行い、それらを総合して治療計画を立てていきます。
その結果、矯正治療の最終段階までを3D画像で確認することが可能となります。治療開始から終了までの歯の動きについても、画像で追っていくことができますので、治療のイメージがわきやすいです。

3.3 先に虫歯や歯周病を治療

先に虫歯や歯周病を治療

インビザライン矯正を開始する時点で、虫歯や歯周病がある場合は、まずそれらを治療する必要があります。
虫歯や歯周病を放置したままインビザライン矯正を行ってしまうと、治療計画通りに歯を動かすことが難しくなるからです。あるいは、歯を動かすことに成功したとしても、治療後に虫歯や歯周病の影響で歯列が乱れる可能性も否定できません。
そういったことから、インビザライン矯正では、治療開始に先立って虫歯や歯周病の治療を完結させておきます。

3.4 治療開始、マウスピースを装着して生活

インビザライン矯正が始まると、基本的に日常生活ではマウスピースを装着することになります。目安としては1日20時間以上の装着ですので、食事や歯磨きのとき以外はマウスピースを装着することとなります。
通院ペースに関してですが、始めのうちは月に1回程度で、その後は2~3ヶ月に1回程度に変わっていきます。治療期間は症例によっても大きく変わりますが、1~3年程度となります。
マウスピースは約10日ごとに次の段階のものへと交換していきます。

3.5 後戻り防止のための保定期間

矯正治療が終了すると、必ず保定期間というものが必要になります。それはインビザライン矯正も同じです。
保定期間とは、矯正治療によって動かした歯が後戻りしないよう処置する期間で、保定装置と呼ばれる器具を装着します。期間は1~3年程度です。
保定を行うことで後戻りが防止され、歯列が安定していきます。その間、半年に1回程度は来院して、経過を観察していきます。

インビザライン矯正の費用は?

歯科医女性施術中

見た目から矯正中であるとは気付かれにくく、矯正に無駄な動きが無いなど、メリットの多いインビザライン矯正は、ワイヤー矯正に比べ高額である場合がほとんどです。保険適用外になる為、歯科医院によって金額には差がありますが、都内での平均的な費用は90~100万程度とされています。治したい歯並びの度合いや範囲によって、費用も変わってきますので一度歯科医院に相談してみてください。

インビザラインについてのよくある質問

ここまで、インビザライン矯正の詳細について解説してきましたが、他にも気になる点はあるかと思います。ここからは1問1答形式で、よくある疑問・質問に答えていきます。

Q1.インビザラインができる年齢は何歳から?

インビザライン矯正は、基本的にすべての永久歯が生えそろい、顎の成長が止まってから適応される矯正法です。ですから、インビザライン矯正ができる年齢は、個々人によって異なります。
ちなみに永久歯が生えそろうのは、一般的に15歳前後となっています。
ただ、最近では「インビザライン・ティーン」という、永久歯の生え変わり時期にも適応できるインビザラインが開発されましたので、症例によってはさらに低年齢でもインビザライン矯正を受けることが可能です。

Q2. 通院頻度・回数はどのくらい?

インビザライン矯正の通院頻度は、始めの段階では月に1回程度で、その後は2~3ヶ月に1回程度となっています。それを1~3年間続けることになります。治療期間は症例によって変動します。

Q3.マウスピースをつけている時間を守らないとどうなるの?

インビザライン矯正では、1日20時間以上のマウスピース矯正を推奨しています。この時間を守らないと、歯の移動が予定通りに進まず、計画通りに治療が進められなくなることがありますので注意が必要です。

Q4.インビザラインのみでは矯正が難しい歯並びはどんなもの?

乱杭歯のように、1歯1歯が別々の方向に向いているような歯並びは、インビザライン矯正をすることは難しいです。その他、顎の骨に原因がある出っ歯や受け口なども、インビザラインで矯正するのは困難といえるでしょう。

自然な笑顔を実現する!インビザライン矯正を是非アナタも

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今までの歯科矯正の考えを大きく覆し誕生したインビザライン矯正。その魅力を充分におわかりいただけたかと思います。効果を実感した多くの方からは、「もっと早く治療を始めれば良かった」「ストレスを感じる事なく矯正が出来た」といった喜びの声が上がっています。アナタが矯正を検討中なのであれば、是非インビザライン矯正を選んでみてはいかがでしょうか。


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