審美治療と金属アレルギー
クリニックブログ
2010.09.11
午前、午後ともに審美歯科治療の多い日でした。
患者様のなかには歯科金属アレルギーの為、審美歯科治療を選択する方も少なくありません。
金属アレルギーは、金属の成分が体に触れることで皮膚が炎症を起こすアレルギー性疾患の1つです。
金属が直接肌に触れることによるものだけではなく、口の中の金属(詰め物など)
が唾液に溶け出し、目に見えない分子レベルのサイズで体内に入り込み、
血管を通して体中を巡ります。
結果、体中でアレルギー反応が起こり皮膚などに症状が出ることになるのです。
歯科金属の中で「アマルガム」というものは有害物質の水銀がふくまれており、
人体に有害な物質の中でも神経毒性の強い物質です。
子供を希望する女性や妊産婦の方にとっては水銀のために妊娠しにくくなるという報告があるう
えに、水銀が胎児や母乳にまで届く怖れがあります。
口腔内の金属アレルギーは、金属を使用してから数十年を経て突然発症することも多く、
すぐに症状が現れるとは限りません。
歯科金属アレルギーの場合の治療法として、原因となる金属(ブリッジなどに使用)を除去し
セラミックス、樹脂、ハイブリッドセラミックス、グラスファイバー、ジルコニアなどの
金属を使わない歯科材料に置き換えていきます。
もし少しでも気になることがあればご相談下さい。